フラボンの山野草と高山植物の世界 
== 山野草の栽培方法 == by Flavon

 山野草と高山植物
                                              
1 山野草と高山植物の定義
 山 野 草:原則として野生植物で鑑賞価値があり、ある程度の耐寒性を持つもの。
       ツツジ属、バラ属、アジサイ属などの樹木も含みます(厳密な定義は存在しない。)

 高山植物:森林限界線より上の高山帯に生活の本拠をもつ植物(生物学辞典 岩波 より引用)
 山野草はあやふやで大きな区分となりますが、高山植物となるとかなり絞られます。
 
2 山野草と高山植物入門
(1) まず見ることから始めましょう。
  1) 自宅周辺の山野を散策してみましょう。
  2) 書店や図書館で参考書を見てみましょう。

  3) 展示会を見てみましょう。
  4) 山野草専門店を訪問してみましょう。
  5) ハイキングや登山をして各地の自生地を見てみましょう。
 
(2) 興味を持った山野草を栽培してみましょう。
  1) 栽培の容易なものから始めましょう。
    参考書によっては、栽培の難易が明示してありますので調べてみましょう。

  2) 安価なものから始めましょう。
    いきなり高価なものや珍しいものから始めてもうまくいきません。

  3) 栽培環境を整えてみましょう。
    栽培棚や日よけ、風除け等を作ってみましょう。

  4) 飾ってみましょう
    うまく栽培できて、花が咲いたり美しい草姿となったら飾ってみましょう。
    積極的に他人の評価を受けましょう。
 
(3) 人の輪を広げましょう
  1) 山野草の仲間を作りましょう。
   @ よい先生・先輩を見つけましょう。
   A 腕前が同程度の友人を作りましょう。
 
  2) 山野草の同好会に入りましょう。
   @ 視野がぐんと広がります。
   A 多くの友人ができます。

   B 珍しい魅力的な山野草に出会えます。
   C 確実に腕前が上達します。
 
3 入門者向きの山野草と高山植物
ショウジョウバカマミスミソウ・スハマソウフクジュソウスミレ属ヒトリシズカイカリソウ属、カラマツソウ属、オダマキ属サクラソウ属シュンラン、タイリントキソウ、エゾノチチコグサ、アズマギク属、シコタンソウ、ユキノシタ属エビネ属、ウツボグサ属、ツツジ属ナデシコ属マンテマ属ホタルブクロ、キキョウ、ウチョウラン属、イワチドリ、サギソウセッコクイブキジャコウソウイワタバコヒメシャクナゲツリガネニンジンキスゲ属ユリ属ギボウシ属、ノジギク、ヒダカミセバヤ、ホトトギス属リンドウ属、その他多数

4 先輩の作場を見てみましょう
 他人の作場を見学することは、山野草上達のためには欠かせません。
 積極的に機会を作り見せてもらいましょう。
 どのような種類をどのような環境で作っているか、日当たりは? 水やりは? 培養土は? 鉢は?・・・・

5 高山に登って高山植物を見てみましょう。
 体力と経験によりますが、自分の足以外でも、かなりの高地まで自動車やロープウェイ等で登ることができます。
 海外では、専門のツアーに参加すればスイス・アルプス等の高山植物を見ることができます。
 
6 山野草の楽しみ方を学びましょう。
 栽培するだけが山野草と高山植物の楽しみ方ではありません。
 自生地見学、写真、絵画、鉢、押し花、生け花、山菜、ハーブ、薬草、草友との交流等、奥はかなり深いのです。
 
7 最後に
 「水やり3年」というように、修行にはある程度の時間と労力がつきものです。
 もちろん、それ相応の月謝を払わねばなりませんし、毎年の植え替え作業も煩雑です。

 それでも、多くの人々が山野草と高山植物にとりつかれ、楽しんでいます。
 きっと、人生を過ごすうえで、貴重な何かをもたらせてくれるからでしょう。

 一度、山野草の展示会を見学してみましょう。
 新しい何かを得られるかもしれませんよ。