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 質問22:ササリンドウの蕾株を購入しました。花後の手入れについてお聞きしたいです。
 多年草ですか?また、春にガビサンリンドウの開花株を購入し、ものの本に「一年草であるから種子で更新する」とあったので種子を取り、ミズゴケ粉と
 
 砂を混ぜた用土に取り蒔きしましたが芽が出ませんでした。
 
 
 ササリンドウ Gentiana scabra var. buergeri はリンドウ科 Gentianaceaeの多年草で、リンドウの一系統と見なされています。
 栽培はやさしく、入門者向きの野草といえるでしょう。
 
 購入した株がかなり園芸化されたものか、野生に近いものかわかりませんが、花数が多い系統であれば春から日なたの風通しのよい場所で管理し、肥培しましょう。
 
 もし花茎の先端のみに数輪しか着花しないような系統であれば、5月に摘芯してみましょう。花数が増えると思います。
 ササリンドウは9月〜11月に開花しますが、花後は置き肥などで追肥をし、2年に1回は3月上旬〜4月中旬に植え替えをします。
 
 増殖は株分け、挿木、実生ともに可能です。
 気に入った株を長年維持したければ、5月頃に摘芯をかねて挿木をするとよいでしょう。株が若返り、枯れる可能性が低くなります。
 
 ガビサンリンドウ Gentiana rubicunda は中国の雲南省、四川省、貴州省、湖北省などに分布する多年草です。
 きれいな桃色花が春に咲くことから人気が高い種類です。
 
 秋咲きのリンドウと異なり、植え替えは花後の5月〜6月中旬か9月中旬〜10月中旬に毎年行うとよいでしょう。
 置き場は秋咲きのリンドウと同じ場所でよいのですが、夏期に雨除けができれば理想的です。
 
 増殖は秋咲きリンドウと同様です。
 実生は種子が極めて細かいこと、発芽後の生育が遅いことなどから細心の注意が必要です。
 
 以下に実生の要点を示します。
 
 1 播種は原則として取り播きとし、覆土はしないかごくわずかにする
 2 播種後は絶対に乾燥させない
 
 3 雨除け下に置き、かん水は腰水で与える
 4 雑草は確実に除草する
 
 5 子葉が展開したら、密植にならないように細かい用土の鉢にすぐ移植する
 6 子葉展開後3週間したら、薄目の液肥で肥培を始める
 
 注意−−>発芽したものがリンドウなのか、その他の植物なのかわからない人が多いので、除草の際は注意してください。       初体験の方はよく観察し、見分けられるようになるまで除草しない方がよかったりして??
 
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