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 質問23-2ミスミソウ(いわゆる雪割草)の栽培方法について 2000年6月受付

ミスミソウ(いわゆる雪割草) Hepatica nobilis var. japonica は日本の本州、四国、九州に分布するキンポウゲ科 Ranunculaceaeの多年草です。 母種は遠くヨーロッパ・アルプスピレネーに分布しています。 日本産の種類は栽培が容易で実生繁殖により大量に増殖できることから、山野草の入門者にはお勧めできます。 栽培の要点は以下のとおりです。 1 2月から開花まではよく日に当て、その後は半日陰に置く。 2 強風を避けられる空中湿度の高い場所に置く。 3 施肥は元肥の他、厳寒期と夏以外に月一度標準濃度の液肥を与えると良いでしょう。   無施肥では花数が少なくなります。 4 培養土は通常の山野草用のものでよく、株の大きさにより4号〜5号前後の中深鉢に植えます。   植え替えは2〜3年に一度でかまいません。 5 水切れに弱いので注意。特に12月から春にかけては多めに灌水しましょう。 6 増殖は種子繁殖か株分け。種子繁殖は極めて容易。播種から開花まで3年かかるが大量に殖やせる。   株分けは植え替え時に行う。 7 地植えする場合は落葉樹下がおすすめ。環境が合えばかってに殖えていきます。