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質問23-3:ミスミソウ(雪割草)の葉枯について教えてください。 2000年11月9日受付


ミスミソウ(雪割草) Anemone hepatica var. japonica の葉枯は様々な要因によって引き起こされる可能性があります。

1 よく見受けられるのは、新葉が固まった後も直射日光に当て続けた管理をしたために葉が焼けてしまうものです。
  この場合は、展葉後に半日陰に移せばよいでしょう。

2 次に考えられるのは、夏以後に水切れや強風による葉のすれなどのストレスを受けて葉の周囲から枯れ込むものです。
  この場合は、水切れに注意して空気中の湿度を保つと共に風除けをするなどの対策が必要です。

3 過湿にる根腐れや白絹病(シラキヌ病)などに冒された場合には葉の元から倒れてしまうことがあります。
  こうなると助かる可能性は低く、とりあえず病変部を切り捨てて植え替えるしかありませんが期待はできません。

予防のためには、展葉期から葉が固まるまでは直射光に当て、その後は半日陰の好適環境下で栽培し、鉢内の過湿を避けることが必要です。

枯れてもいいように、実生を繰り返して若い株を常に保持しましょう。