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質問24:フキタンポポを購入しました。
デパートの園芸コーナーに大量に陳列されていましたが、栽培の注意事項は分りません。

できれば花後は植え替えて寄せ植えにしたいと思ってますが、日照や水遣りのことがよくわかりません。
多年草でしょうか。 2000年1月24日受付


フキタンポポ Tussilago farfara はユーラシア大陸及びアフリカ北部の広い範囲に分布するキク科 Asteraceaeの多年草で、フランスから導入された種子由来の株が1970年代に初めて国内で開花したそうです。

花(頭花の直径2〜4p)は黄色で一見タンポポに似ており、花期(関東近辺で2月〜4月)の茎の形状がフキに似ていることからフキタンポポと呼ばれ、花後に葉を展開する性質があります。

なお、花は日が当たらないと開きませんので念のため。
フキタンポポの栽培は極めて容易で、入門者向きの山野草としておすすめできます。

植え替えは1年に1回初夏か秋に行いますが、購入した株が小鉢に入れられたものであれば、一刻も早く大きな鉢に植え替えることが必要です。
培養土は山野草一般に用いられているものならなんでもかまいません。

小鉢植えの株は、葉をむしり?取られ、長く伸びる地下茎と根を無惨に?切り詰められたものが多いのです。
植え替え後は良く日に当たる場所で管理し、1日1回たっぷりと灌水しましょう。

増殖は株分け実生根伏せで行います。実生は取り播きがよいでしょう。
余談ですが、中国では鎮咳去痰薬として用いられているそうです。