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質問26:ヒダカソウの栽培法について 2000年3月12日受付


ヒダカソウ Callianthemum miyabeanum は北海道の日高山脈に自生するキンポウゲ科 Ranunculaceae多年草です。
本種はレッドデータブックで絶滅危急種に指定され、保護対策が図られている植物です。

ヒダカソウは栽培が極めて困難であり、残念ながら栽培法・種子繁殖法を紹介することはできません(北海道でも難しい!!)。
南アルプス北岳山頂付近の石灰岩地帯には近縁種のキタダケソウ Callianthemum hondoense が自生し、絶滅危惧種に指定されておりますが、やはり栽培は困難です。

これらの植物は栽培が極めて困難であるにもかかわらず、珍しさや一般の方々の知識不足などにより、園芸店の店頭に他のガーデニング素材などとともに並べられて販売されるようなことが見受けられます。

このような場合、それらのすべてが事の重大性に気づかれることなく使い捨てされる運命となるわけです。
万一 ヒダカソウが売られているのを見た場合、買うことはやめて販売店に忠告することをおすすめします。

販売店側が知識不足という場合が多いのです。