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質問28:ウラシマツツジの播種法と栽培法について
ウラシマツツジ Arctous alpinus var. japonicus は本州中部以北・北海道の高山、千島、樺太、カムチャッカ半島などに分布するツツジ科 Ericaceaeの落葉性の小低木で、6〜7月に淡黄色の花が開きます。
夏から秋にかけて、赤色から黒色に熟す直径5oほどの果実を着けるとともに、秋早くには真っ赤に紅葉します。
本種は平地での栽培は不可能(北海道でも難しい)であり、フラボンは残念ながら播種法と栽培法を回答できません。
あえて播種?してみたい場合は、以下の方法が有効??です。
なお、高山帯の山小屋にお住まいの方などに有効な方法ですのであしからず。
1 播種時期
播種は原則として採り播きとします。通常9月〜10月がこの時期となります。
2 播種容器
広大な山岳の高山帯の草地や礫地がよいでしょう。 注意:自生地以外での播種は厳禁です。
3 播種用土
真夏でも温度が上がらないことが絶対条件で、肥料分を含んでいないものとします。
通常の高山帯の土壌?で十分でしょう。
4 播種方法
播種間隔は適当、覆土はなし、果実ごとばらばら撒き散らします。
5 播種後の管理
播種後は自然に任せます。
運が良ければ翌年及び翌々年の春(雪解け後)以後発芽するでしょう....たぶん。
奇跡的に生き残ったものが、いつか開花にこぎつけるかもしれません。 |
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