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質問3:ホテイアツモリの栽培法について 1998年10月5日受付

お問い合わせの件ですが、フラボンはお答えすることができません

ホテイアツモリはラン科の多年草ですが、絶滅のおそれがあり、近年の自生地の荒廃は目に余るものがあります。
安価で流通しているものの多くは、盗掘されたものだと思われます。

従って、栽培方法を安易に公表することは、絶滅に拍車をかける可能性がありますので、差し控えております。

ホテイアツモリは、東京付近では極めて豊富な経験・高度な技術・特殊な施設がそろって、はじめてなんとか栽培できる可能性があるという代物です。

東京山草会ラン部会ではアツモリソウの仲間種子繁殖の研究を行っており、1997年に日本で初めて種子の無菌培養由来株の開花(東京都内)に成功 しました(朝日新聞等で報道済み)。

また、 ラン部会が指導した企業がレブンアツモリ種子からの増殖・開花に成功するなど、各地で東京山草会会員の技術協力による人工的な実生苗増殖の実用化技術が開発されつつあります

近い将来、営利的な増殖・販売が可能となれば、栽培技術の一般への公表も可能となるかもしれません。