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質問32ミズバショウの栽培方法について。2000年4月 受付

回答32

ミズバショウ Lysichiton camtschatcense は中部地方以北、北海道、千島、樺太、シベリア東部に自生するサトイモ科 Araceae 多年性草本で、5〜7月に純白の仏炎苞を数個咲かせます。

ミズバショウは栽培が易しい?のですが、花付きが悪いためフラボンは中級者向きの野草にランクします。
近年では実生増殖苗が郵便局の通信販売などで売られています。

栽培の要点は以下のとおり

1 鉢は7号前後の大きさの中深鉢とする。
2 用土は赤玉土7に対しバーク堆肥や腐葉土などを3の割合で混合したものを標準とする。

3 植え付けは早春とし、2〜3年に1度植え替える。
4 周年絶対に水切れしないように灌水する。腰水栽培や沈水栽培がおすすめ。

5 9月下旬から6月下旬までは全日照下に置きますが、開花直前からは霜に当たると花が痛むので霜除け下で管理する。
  真夏は半日陰に置く。
6 花後〜6月に用土中に固形肥料を埋めて与える。煮干しを与えることが効果的との説がある。

7 地植えする場合は落葉樹に囲まれた浅い池や人工的に作った湿地などに植えるとよい。
  地下水を汲み上げてかけ流せれば理想的です。

なお、条件が悪いと花と葉が同時に伸びて鑑賞価値が下がる場合があります。
日照や肥培方法などで調節できるという説がありますので、挑戦してみましょう。