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質問39:エンレイソウ類の栽培法について
エンレイソウ属(Trillium)は日本を含む東アジア、ヒマラヤ、北米などに40種以上が分布するユリ科の多年草です。
日本産の種類は栽培が難しいのですが、近年北米原産の栽培可能な種類(アカバナエンレイソウ Trillium erectum 、ウナズキエンレイソウ Trillium cernuum 、タイリンエンレイソウ Trillium grandiflorum など)が導入されつつあります。
なお、タイリンエンレイソウには美しい八重咲きの品種「Flora Plenum(八重咲きの意)」があります。
栽培の要点は以下のとおりです。
1 2月から開花まではよく日に当て、その後は半日陰に置く。
2 強風を避けられる場所に置く。
3 花後と植え替え後に置肥等で肥培する。
ただし、品種によっては過剰施肥で花付きが悪くなることがあるので要注意。
4 培養土は通常の山野草用のものでよく、株の大きさにより5号前後の中深鉢に植える。
植え付ける深さは4p程度。
5 水切れに弱いので注意。過湿も禁物。
6 増殖は種子繁殖か株分け。種子繁殖は開花までかなりの長期間(10年くらい)かかるが大量に殖やせる。
株分けは栽培がうまくできなければ無理。
7 地植えする場合は落葉樹下がおすすめ。
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