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質問40:ヒメシャガの栽培法と増殖法について 2000年6月 受付
ヒメシャガ(Iris gracillipes)は北海道〜九州の山地の林下に自生するアヤメ科の多年草です。
本種は栽培が容易で、初心者にもおすすめできます。
栽培の要点は以下のとおりです。
1 林下の植物ですから周年半日陰で管理します。
2 植え替えは6月か10月〜11月におこないます。
培養土は桐生砂や軽石砂など、通常の山野草用のものを混用すればよいでしょう。
3 灌水は1日1回を基本に、乾き具合を見ながらたっぷりと与えましょう。
ただし、過湿は禁物。
4 増殖は種子繁殖か株分け。
種子繁殖は、適切な管理を行えば播種後1〜2年で開花します。
播種は原則として採りまきとし、親と同様の用土かバーミキュライトに播いて、底面吸水マットによる吸水や腰水により乾燥を防げばよいでしょう。
株分けは植え替えと同時に行います。
5 種子は原則として採り播きしますが、やむを得ず翌春(2月下旬)に播く場合は貯蔵します。
種子は、日陰で乾燥させた後に紙袋に入れ、乾燥剤とともに茶筒などの密閉容器で低温貯蔵します。 |
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