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質問41:ショウジョウバカマの栽培方法について 2000年6月 受付
ショウジョウバカマ(Heloniopsia orientalis)は北海道〜九州の山野の多湿地や渓流沿いに自生するユリ科の多年草です。
本種は栽培が容易で、初心者にもおすすめできます。
花の色はピンク、赤、白など変化に富み、ヤクシマショウジョウバカマ(Heloniopsia orientalis var. yakusimensis) やシロバナショウジョウバカマ(Heloniopsia orientalis var. flavida)などの変種や斑入り品種があります。
フラボンは尾瀬至仏山のお花畑でピンクや赤色、南房総の清澄山で白花の開花株を見たことがあります。
栽培の要点は以下のとおりです。
1 野生状態では半日陰〜全日照下で生育します。
周年全日照下で管理すると開花しやすいでしょう。
2 植え替えは春の花後か秋におこないます。
培養土は桐生砂や軽石砂など、通常の山野草の用土にピートモスのような保水性のある資材を混用すればよいでしょう。
3 水切れを嫌うので、灌水は1日1回を基本に、乾かさないようにたっぷりと与えましょう。
4 肥料がないと花が咲きにくいので、油粕や液肥を与えましょう。
5 増殖は種子繁殖か株分け。特に株分けが容易で、花後の植え替え時に実施できます。
また、葉の先端に芽ができることがあり、発根・生育後切り離して増殖できます。
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