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質問46ダイモンジソウの栽培方法について 2000年9月 受付


ダイモンジソウ(Saxifraga fortunei var. incisolobataは日本の北海道〜九州、中国、朝鮮半島、サハリンなどに分布するユキノシタ科の多年草です。

本種は栽培が容易で、実生繁殖により大量増殖ができることから、山野草の入門者にはお勧めできます。
なお、近縁種にユキノシタ(Saxifraga stoloniferaハルユキノシタ(Saxifraga nipponicaセンダイソウ(Saxifraga sendaica)などがあり、栽培はいずれも同様です。

栽培の要点は以下のとおりです。

1 直射日光は禁物です。
 半日陰〜明るい日陰に置く。ただし、休眠期の1月〜3月は乾風の当たらない棚下などの日陰で管理します。

2 絶対に乾燥させないこと。
 強風を避け、空中湿度の維持に努めます。

 葉水をしたり、作場の周囲をビニールなどで覆ったり、床面がコンクリートなら人工芝や古いカーペットを敷いたり...努力しましょう。
 かん水は1日1回を目安にしますが、夏場は回数を増やします。

3 植え替えは3月〜4月中旬に行います。
 培養土は山野草で一般的に用いられているものでよいでしょう。関東なら桐生砂や硬質鹿沼を主体に、軽石砂や富士砂などを適宜混合して用います。

4 肥料は与えなくても花を咲かせますが、春と花後に固形肥料を与えるとより良く生育します。
5 増殖は種子繁殖か株分け。
 種子繁殖は容易で大量に殖やせます。株分けは植え替え時に行います。

6 上手に栽培できるようになったら、石付きなどに挑戦してみましょう。