<< フラボンの山野草質問箱 >> 回答欄

質問27-2シクラメン・コウムの採種法について 2000年5月受付

シクラメン・コウム Cyclamen coumはヨーロッパ東部を中心に分布するサクラソウ科 Primulaceae多年性の球根植物で、冬から春にかけて濃紅色〜白色の花が開きます。

本種は耐寒性があり、フラボン宅(千葉県成田市)でも屋外で越冬できます。
さて 採種ですが、花後に花茎が螺旋状になって球状の果実が発達してくれば可能となります。

球状の果実内には中心に丸い”あんこ”があって、その周囲に多く?の種子が形成されます。
これらの種子は 個体差や栽培条件などにより大きさや形状が多少異なりますが、直径2〜3oはあるでしょう。

毎日よく観察して 果実先端が割れ始めたり、花茎が枯れてしまったりしたときに採種します。
採種後、1週間ほど乾燥させてから すぐに播種してください。

なお、
シクラメン・コウムの球根は地下5p程度に埋めてあげてください。

我々が通常目にする いわゆるシクラメン Cyclamen persicum は球根を半分露出させますが、他の種の中には球根部の温度変化などに弱いものなどがあり、必ずしも球根を露出すればよいというわけではなく、その種の性質により球根の位置を変えるべきなのです。

その他 詳細は回答27を参考にしてください。